◎カナダは現在、建国記念日を含む長期休暇の真っ最中であり、多くの旅行者が国内線や国際線を利用する予定であった。
カナダ・ウエストジェット航空の整備士組合によるストライキが3日目に突入し、800便以上が欠航、数万人が影響を受けている。現地メディアが6月30日に報じた。
中央政府は27日、同社と労組の交渉が暗礁に乗り上げたことを受け、拘束力のある仲裁命令を出した。
しかし、航空機の運航を支えている約680人の整備士たちは28日、会社が要求を無視したと非難し、職場を離れた。
カナダは現在、建国記念日を含む長期休暇の真っ最中であり、多くの旅行者が国内線や国際線を利用する予定であった。
会社と労組は互いを非難。労組は「経営陣が交渉を拒絶した」と主張した。
同社のCEOは労組が国民の旅行計画を妨害したと非難。このストを「無法者による反乱」と呼んだ。
一方、労組の書記長は会社が対話を拒んだため、ストを行わざるを得なかったと応戦した。
書記長は30日、会社が整備士たちを「無法者」と呼んだことを受け、「経営陣が大切な職員を誹謗中傷し、その権利を踏みにじっている」と非難声明を出した。
労使は新たな労働協約をめぐり、2週間に渡って交渉を続けてきた。
政府はその交渉が行き詰まったことを受け介入。裁判所に拘束力のある仲裁命令を出すよう求めた。
これは業務停止を回避する措置のひとつであり、主要インフラを担う会社に向けて出されることが多い。
会社は28日、労組が政府の命令に従うことを確認したと声明を出していたが、整備士たちはスパナを置き、職場を離れた。
バンクーバー国際空港でデモを行った組合員のひとりは地元テレビ局の取材に対し、「会社が申し出を受け入れない限り、職場には戻らない覚悟だ」と語った。