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▽トランプ氏はカナダの全輸入品に25%の関税を課すと脅している。
トランプ米大統領(左)とトルドー加首相(ロイター通信)

カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相は12日、トランプ(Donald Trump)次期米大統領がカナダを51番目の州にすると発言したことについて、「以前の関税発言から気をそらすもの」という見方を示した。

トランプ氏はカナダの全輸入品に25%の関税を課すと脅している。

トルドー氏はMSNBCのインタビューで、「51番目の州、それは実現しない」と語った。「米国民は今、51番目の州ではなく、25%の関税が石油や鉄鋼、アルミニウムなどといった産業にどのような影響を与えるか議論しています...」

またトルドー氏はこう強調した。「どの米国人もカナダから入ってくる石油、電気、ガス、鉄に25%高いお金を払いたくはないと思っている」と述べ、「51番目の州発言は関税発言をうやむやにする意図がある」という見方を示した。

トランプ氏はカナダが米国と合併すれば、税金は減り、関税もなくなると言っている。

トルドー氏はトランプ氏を「交渉人」と評し、「51番目の州発言は”バランスを取る”ためのものだと認識している」と述べた。

トランプ氏は天然資源が豊富で石油などの日用品を米国に大量に輸出しているカナダに対する貿易赤字を是正したいと考えている。

トランプ氏は先週、「米国はカナダ産石油を必要としていない」と述べた。しかし、米国が毎日消費する石油のほぼ4分の1はカナダ産だ。

エネルギー資源が豊富な西部アルバータ州は毎日430万バレルもの石油を米国に輸出している。

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