◎2019年にISISが占領地をすべて失って以来、多くの外国人戦闘員の妻や子供が難民キャンプに取り残されている。
シリア北東部にあるイスラム国(ISIS)の戦闘員とその家族のための収容所からカナダ人女性4人と子供10人が本国に送還された。
カナダ政府によるシリアキャンプからの自国民送還はこれで4回目となった。
カナダ警察は7日、「モントリオールの空港に到着した女性4人のうち3人を拘束した」と発表した。
警察は3人の罪状と認否を明らかにしていない。
カナダ放送協会(CBC)によると、逮捕された1人である38歳の女性は西部アルバータ州に移送されたという。
この女性の弁護士はAFP通信の取材に対し、「地検は最大1年間、依頼人が帰国後の条件を守るようにするために拘束した」と語った。
残り2人の審理は11日に予定されている。
4人目の女性は起訴されないと伝えられているが、詳細は不明である。
子供たちは女性4人の家族の元に送られ、公安の監視下に置かれることになる。
CBCは専門家の話として、「今後の捜査でISISとのつながりが明らかになる可能性もあるが、ハッキリしたことは分からない」と伝えている。
外務省は6日、シリアキャンプの環境悪化が子供の健康・福祉・幸福に悪影響を与えていると懸念を表明した。
政府は昨年10月、ISISに関与したとされる女性2人と子供2人を本国に送還した。
2019年にISISが占領地をすべて失って以来、多くの外国人戦闘員の妻や子供が難民キャンプに取り残されている。
各国は自国民の受け入れに消極的であり、母国への帰還を希望する市民をどう扱うか議論している。