◎公務員の賃金は4年間で11.5%引き上げられる予定。
2023年4月26日/カナダ、連邦職員労組PSACの集会(Adrian Wyld/The Canadian Press/AP通信)

カナダ政府は1日、公務員ストを主催する連邦職員労組PSAC(The Public Service Alliance of Canada)との労使交渉が暫定的な合意に達したと発表した。

財務省によると、公務員の賃金は4年間で11.5%引き上げられる予定。

同省は以前、3年間で9%の賃上げを提案。これに対し、PSACは同じ期間で13.5%の賃上げを要求していた。

賃上げの対象は行政職員、移民局員、港湾職員、消防士など、多岐にわたる。

PSACのストは4月19日の午前0時にスタートし、連邦政府の公務員約15万5000人が参加。約5万人が必要不可欠な公共サービスを維持するために職場に残っていた。

PSACの書記長は声明で、「我々は譲れない一線を守り、インフレに対応し、リモートワークに関する保護を強化し、より安全かつ包括的な職場を作る公正な契約を確保した」と述べた。

財務省報道官はこの取引を「公正かつ競争力のあるもの」と評した。「私たちは交渉し、妥協し、創造的な解決策を見いだしました...」

報道官によると、11.5%の賃上げに必要な予算は約13億カナダドル(約1320億円)。

PSACは賃上げだけでなく、一時金も確保したようだ。額は一般公務員の給与の3.7%に相当する2500カナダドル(約25万4000円)。支給は1回。

また組合員は、雇用主がテレワークを命じた場合に追加の保護を受けることができるようになる。管理側は個別に組合員のテレワークの要求を評価し、書面で回答する必要がある。

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