▽次の下院選(定数338)は今年の10月までに行われる予定だ。
カナダのトルドー(Justin Trudeau)首相が早ければ6日にも辞意を表明する可能性がある。現地メディアが5日に報じた。
公営カナダ放送協会(CBC)は関係筋の話しとして、「最終決定ではないものの、トルドー氏が退陣を表明する可能性が高まっており、早ければ6日にも辞任の意向を示す可能性がある」と報じた。
次の下院選(定数338)は今年の10月までに行われる予定だ。
下院における与党・自由党の議席数は154で、法案を通す際、野党との協議が欠かせない。最大野党・保守党は119議席、新民主党(NDP)は24議席、ブロック・ケベコワは32議席となっている。
最新の世論調査によると、自由党は次の選挙で保守党に大敗する可能性が高い。
複数の地元紙も関係者などの話しを引用し、「トルドー氏は早ければ6日にも党首を辞任すると発表する見込みだ」と報じた。
首相府はこの報道に関するコメントを出していない。
CBCは情報筋の話しを引用し、「トルドー氏がいつ退陣を表明するかはまだ決まっていないが、遅くとも、8日に開かれる自由党の緊急集会の前には発表される」と伝えている。
多くの自由党議員が世論調査の結果に深刻な懸念を示し、トルドー氏に辞任を求めている。
フリーランド(Chrystia Freeland)副首相は先月中旬、財務相を突然辞任し、トルドー氏と対立していることを認めた。
CBCによると、トルドー氏は6日に予定されている米国との関係に関する議会公聴会に参加する見通し。
トルドー氏は支持率低下と党内からの反発だけでなく、トランプ次期政権との貿易戦争でも難しい対応を迫られている。
トランプ(Donald Trump)次期大統領はカナダとメキシコの麻薬・移民流入対策に不満を示し、就任初日にカナダ、メキシコ、中国の全輸入品に関税を課すと表明。カナダとメキシコは25%、中国には10%の追加関税を課すとしている。
トルドー氏が議会を解散するか、自由党が政権を維持するかは不明だ。