▽トランプ大統領は先週の就任式でメキシコとカナダの全輸入品に25%の関税を課す期限を2月1日に設定した。
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カナダのウィルキンソン(Jonathan Wilkinson)天然資源相は29日、米国の関税に対するカナダの対応は地域的に公平かつ公正であり、カナダの主要産油地であるアルバータ州を特別扱いすることはないと言明した。
ウィルキンソン氏は記者会見で、「政府はカナダ国民より米国民に影響を与える方法に焦点を当てる」と述べた。
トランプ(Donald Trump)大統領は先週の就任式でメキシコとカナダの全輸入品に25%の関税を課す期限を2月1日に設定した。
一方、アルバータ州首相は連邦政府が米国へのエネルギー輸出を制限する可能性があると主張。政府との間で緊張が高まっている。
アルバータ州はオイルサンド由来の原油の主要産地であり、毎日430万バレルもの石油と天然ガスを米国に送っている。
米国が輸入する原油の約60%、電力の85%がカナダ産である。
カナダは米36州の最大の輸出相手であり、毎日約36億カナダドル(約3870億円)相当の商品とサービスを送っている。
ウィルキンソン氏は記者団に対し、「政府は自国の長期的な利益を損なったり、特定の部門や地域に不釣り合いな打撃を与えるような対応をしてはならないと考えている」と語った。
またウィルキンソン氏はアルバータ州を念頭に置き、「特定の州を特別視することはなく、公正・公平を追求する」とし、「関税が現実になれば、ケベック、オンタリオ、アルバータ、そしてカナダ全体が痛みを感じることになる」と強調した。