▽カーニー氏は元中央銀行総裁。トランプ米政権による関税圧力が高まる中、トルドー前首相の後を引き継いだ。
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カナダの少数与党・自由党のカーニー(Mark Carney、59歳)氏が14日、首相に就任した。
カーニー氏は元中央銀行総裁。トランプ米政権による関税圧力が高まる中、トルドー(Justin Trudeau)前首相の後を引き継いだ。
公営カナダ放送協会(CBC)によると、カーニー氏は数日から数週間以内に議会を解散する可能性が高い。
自由党の支持率は低下し続け、1月上旬にはこの数年で最低の水準に落ち込んだ。
しかし、トランプ(Donald Trump)米大統領の敵対的なアプローチでカナダ国民のナショナリズムが高まり、米国に毅然と対応する自由党を支持する人が増えているようだ。
最新の世論調査によると、自由党の支持率は改善し、最大野党・保守党に迫っている。
以前の世論調査では「政権交代は確実」という見方が大勢を占めていた。
カーニー氏は記者会見で、「トランプ大統領がカナダの主権を尊重し、共通のアプローチ、より包括的な貿易のアプローチを取る意思があれば、会談する用意がある」と語った。
またカーニー氏はトランプ氏の関税政策とカナダを51番目の州にするという発言を改めて批判した。
トランプ氏は先週、メキシコとカナダに対する25%の関税について、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)対象の製品に関しては4月2日まで免除した。
鉄鋼とアルミニウムに対する25%の関税は予定通り3月12日に発効。すべての国が対象となった。