▽トルドー氏は今週、辞意を表明した。
カナダの少数与党・自由党は9日、3月9日に党首選を行い、トルドー（Justin Trudeau）首相の後任を決める予定であると発表した。
トルドー氏は今週、辞意を表明した。
次の自由党党首の最有力候補は元中央銀行総裁のカーニー（Mark Carney）氏と前財務相のフリーランド（Chrystia Freeland）氏とみられている。
自由党は声明で、「全国的なプロセスを経て、自由党は3月9日に新党首を選出し、今年の選挙に備える」と述べた。
次の下院選（定数338）は今年の10月までに行われる予定だ。
下院における自由党の議席数は154で、法案を通す際、野党との協議が欠かせない。最大野党・保守党は119議席、新民主党（NDP）は24議席、ブロック・ケベコワは32議席となっている。
カナダは政治的に難しい対応を迫られている。トランプ（Donald Trump）次期米大統領はカナダを51番目の州と呼び、就任初日に25％の関税を課すと脅している。
次期自由党党首はカナダ史上最も在任期間の短い首相となる可能性がある。野党3党は3月24日に議会会期が始まり次第、内閣不信任決議案を提出すると宣言している。
最新の世論調査によると、自由党は次の選挙で保守党に大敗する可能性が高い。カナダ放送協会（CBC）の調査では保守党の支持率が45％、自由党が23％となっている。
