◎政府は昨年1月、BC州でヘロイン、覚せい剤、メタンフェタミン、MDMAなどの過剰摂取による死者が急増したことを受け、同州限定で少量の薬物の所持・使用を認める免除措置を出した。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州政府が公共の場での薬物使用をやめさせるため、薬物合法化政策に変更を加えようとしている。
イービー(David Eby)州首相は26日の記者会見で、「病院内、公共交通機関、公園を含むすべての公共の場での薬物使用を違法とするよう連邦政府に要請している」と明らかにした。
またイービー氏は「薬物依存は深刻な問題であり、使用させないことが重要だ」と強調した。
政府は昨年1月、BC州でヘロイン、覚せい剤、メタンフェタミン、MDMAなどの過剰摂取による死者が急増したことを受け、同州限定で少量の薬物の所持・使用を認める免除措置を出した。
この措置は保健省が麻薬取締法などを改正し、一部の公共の場での薬物使用を認めるものである。ただし、所持できる薬物と量には制限がある。
政府は2016年4月、薬物摂取による死者が急増したことを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言。それ以来、BC州ではオピオイドなどの過剰摂取により、1万4000人以上が死亡している。