◎ロサンゼルス郡消防局が現場に入り、延焼を食い止めようとしている。
米カリフォルニア州ロサンゼルス郡郊外で発生した山火事について、地元当局は10日、炎がマリブの住宅地に迫っているとして、一部地域の住民に避難命令を出した。
マリブ市が9日遅くに出した緊急警報によると、火元はマリブのパシフィック・コースト・ハイウェイの北約5キロの地点。
ロサンゼルス郡消防局が現場に入り、延焼を食い止めようとしている。
ロサンゼルス郡とベンチュラ郡の山間部の風速は35メートルに達し、湿度は30%を下回っている。
ABCニュースによると、マリブの山火事は9日の午後11時前に報告され、焼失面積は10エーカー程度と推定されていたが、わずか1時間ほどで、100エーカー(東京ドーム8個分)に拡大したという。
消防はマリブ・キャニオン・ロードの東、ピウマ・ロードの南、およびセラ・リトリートの住民に避難命令を出した。
ロサンゼルスの国立気象局(NWS)は9日夜から11日朝にかけて山火事のリスクが劇的に高まるとして、広い範囲に山火事警報を出している。
米国の山火事シーズンは通常、10月末頃まで続き、11月に入ると落ち着くことが多い。
今年は11月に入っても季節外れの高温と乾燥が続き、山火事の発生リスクが高い状態が続いていたが、11月末に気温が急激に下がり、多くの山火事が鎮火した。