◎亡くなったのは60歳の女性。10月中旬に噛まれ、その後狂犬病を発症。11月22日に亡くなった。
米カリフォルニア州マーセド郡の教師が教室内でコウモリに噛まれ、狂犬病により死亡した。現地メディアが4日に報じた。
それによると、亡くなったのは60歳の女性。10月中旬に噛まれ、その後狂犬病を発症。11月22日に亡くなったという。
狂犬病は中枢神経系に侵入するウイルスによって引き起こされる。治療せずに放置すると、ほぼ100%死亡する。
狂犬病の治療は感染後の予防に高い効果があることが証明されている。疾病対策センター(CDC)によると、症状が現れる前に治療を開始することが重要だという。
報道によると、女性は教室でコウモリを見つけ、すくい上げて外に出そうとした際、噛まれたという。
女性は数週間後に体調を崩して病院に運ばれ、昏睡状態になり、数日後に死亡した。
マーセッド郡は女性が狂犬病で亡くなったことを確認したが、個人情報保護法により身元は公表しなかった。
米国における狂犬病の死亡者数は1900年代初期の年間100人超をピークに年々減少。近年は10人未満となっている。CDCによると、感染の7割がコウモリとの接触によるものだという。
狂犬病がヒトからヒトに感染したという事例はない。輸血により感染したという報告もない。