米カリフォルニア州知事、FOXニュース訴える「偽情報流した」

ニューサム氏はフォックスが偽情報を流して自身の名誉を棄損したとして、7億8700万ドルの損害賠償を求めている。
2025年1月24日/米カリフォルニア州、トランプ大統領(右)とニューサム州知事(AP通信)

カリフォルニア州のニューサム(Gavin Newsom)州知事が27日、フォックス・ニュースを名誉棄損で訴えた。

ニューサム氏はフォックスが偽情報を流して自身の名誉を棄損したとして、7億8700万ドルの損害賠償を求めている。

ニューサム氏の陣営は今月初めにトランプ政権がカリフォルニア州兵をロサンゼルスに派遣した際、フォックスニュースのアンカーであるジェシー・ウォッターズ(Jesse Watters)氏が偽情報を拡散したと主張している。

ニューサム氏は訴状の中で、ウォッターズ氏の番組がその主張を裏付けるためにトランプ氏の発言を誤解を招くように編集したと主張。ウォッターズ氏はニューサム氏がウソをついていると反論している。

トランプ氏は6月10日、記者から「ニューサム氏と最後に話したのはいつですか」と尋ねられ、「1日前だ。彼に電話して、もっと良い仕事をするよう伝えた。彼は悪い仕事をしている」と答えた。

しかし、ニューサム氏によると、2人が最後に話したのはその3日前の6月7日午前1時28分で、ニューサム氏はロサンゼルスの抗議についてはトランプ氏と話していないと反論した。

ニューソム氏がX(旧ツイッター)への「トランプ氏と6月9日に話していない」と述べた後、ウォッターズ氏はニューサム氏がウソをついていると主張し、トランプ氏が記者に説明する動画を投稿。しかし、動画の冒頭でトランプ氏が「1日前」と述べた部分は編集で削除されていた。

フォックスのロバーツ(John Roberts)記者はニューサム氏がウソをついていることを証明するため、トランプ氏が自身に電話記録を送ってきたと主張。しかし、そのスクリーンショットでは電話会談は7日に行われたことが示されている。

ニューサム氏は地元メディアのインタビューで、「フォックスの批判には慣れているが、今回のやり方は一線を越えている」と非難した。

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