◎新州知事を目指した46人の候補の中で最も著名な共和党のラリー・エルダー氏は開票開始から数時間後、リコールが失敗したことを認めた。
9月14日深夜、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム州知事は共和党のリコール請求を打ち負かしたと宣言した。
ニューサム州知事は勝利演説の中で、「選挙権を行使し、冷笑主義を拒否し、分裂を拒否し、圧倒的な民主主義を支持したカリフォルニア州民に感謝します」と語った。
アメリカ最大の州で生活する2,200万人以上の有権者は、ニューサム州知事を追放するか否か、追放するのであれば誰を新しい州知事に選ぶのかという2つの質問に直面した。
新州知事を目指した46人の候補の中で最も著名な共和党のラリー・エルダー氏は開票開始から数時間後、リコールが失敗したことを認めた。
＜カリフォルニア州知事リコール投票 開票率100％＞
・リコールに反対 5,804,283票（63.9％）
・リコールに賛成 3,297,145票（36.1％）
・無効票 39,098票
・投票率 41％
＜新州知事投票 開票率100％＞
・共和 ラリー・エルダー 2,373,551票（46.9％）
・民主 ケビン・パフラス 493,376票（9.8％）
・共和 ケビン・フォールコナー 436,070票（8.6％）
・民主 ブランドン・M・ロス 284,623票（5.6％）
・共和 ジョン・コックス 284,623票（5.6％）
以下省略
保守的なラジオパーソナリティのエルダー氏は14日、「私たちは戦いに負けたかもしれませんが、私たちの戦争は終わっておらず、皆の力を結集して勝つつもりです」と支持者に呼びかけ、喝采を浴びた。
カリフォルニア州知事に対するリコール投票が行われたのは今回で4回目。2003年の投票では民主党のグレイ・デイビス州知事がリコールされ、共和党のアーノルド・シュワルツェネッガー氏が新州知事に就任した。
今回の共和党リコール運動はエルダー氏が参戦を表明するまでは、明確なリーダーがいなかった。
元サンディエゴ市長のケビン・フォールコナー氏は最有力候補のひとりと考えられていた。2018年に共和党候補としてカリフォルニア州知事選に立候補したビジネスマンのジョン・コックス氏はヒグマと一緒に選挙活動を行ったが、人間の支持を集めることはできなかった。
カーダシアン家のお騒がせセレブライフのリアリティスターで五輪金メダリストのケイトリン・ジェンナー氏はオーストラリアでしばらく過ごしていたものの、リアリティ番組の撮影のために立候補したと伝えられている。ジェンナー氏は55,797票を集めた。
共和党の猛者に激しく責められたニューサム州知事はジョー・バイデン大統領、カマラ・ハリス副大統領、自称民主社会主義者のバーニー・サンダース上院議員、同じく左翼のエリザベス・ウォーレン上院議員などの著名な民主党の強打者を召喚し、熱烈な選挙キャンペーンを展開した。
バイデン大統領は13日午後の集会でニューサム州知事をサポートした。「カリフォルニアの決定は全国に反響します。これは冗談ではありません...」
サンフランシスコ・ベイエリア出身のハリス副大統領は9日にニューサム州知事の応援演説を行い、テキサス州で施行された中絶禁止法を含む共和党主導の州で進行中の問題に言及した。「テキサスは女性の権利、ジョージアは投票の権利を奪いました。共和党はカリフォルニアでも同じことをするつもりですが、今回の投票でできないと示すつもりです...」
ニューサム州知事はリコールが承認された場合、コロナウイルス関連の規則が変更されるという警告をキャンペーンの重点に置いていた。ニューサム州知事のチームは「生か死か」というフレーズを前面に押し出し、エルダー氏のマスクの義務化終了と州職員のコロナ検査義務を直ちに終了するという約束に強い懸念を表明した。
ABCニュースの出口調査によると、有権者の3割がニューサム州知事のコロナ規則を厳しいと感じ、7割は学校でのマスク義務化を含む州政府の対策を支持したという。
一方、ドナルド・トランプ前大統領を含む共和党員は、2020年の大統領選に関する陰謀に基づき、カリフォルニア州でも不正投票が行われると警告を発した。トランプ前大統領は保守的なテレビ番組の電話インタビューの中で、「カリフォルニア州は何十年にもわたって民主党の占領下に置かれており、1992年以降のすべての投票は完全に不正だった」と主張した。
共和党のエルダー氏は以前、バイデン大統領は2020年の大統領選で「公正かつ公平な勝利を収めたと信じている」と述べたが、今回の投票では不正投票と思われる事象が確認されれば、積極的に選挙当局に電話するよう支持者に呼びかけていた。
