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トランプ氏がブラウン大学銃撃事件に言及「防犯カメラが少ない」容疑者逃走中

事件は13日午後に発生。同大学の工学・物理学系建物内で講義を受けていた学生らが銃撃を受け、 2人が死亡、9人が負傷した。
2025年12月13日/米ロードアイランド州プロビデンス、銃撃事件が発生したブラウン大学近く(AP通信)

ロードアイランド州のブラウン大学キャンパスで13日に発生した銃撃事件について、トランプ(Donald Trump)大統領は17日、同大学を強く批判した。

トランプ氏は自身のSNSに声明を投稿。銃撃犯の捜索が続く中、キャンパス内の防犯カメラの数が「あまりにも少ない」と主張し、大学の安全対策を問題視した。

またトランプ氏は、「なぜブラウン大学にはセキュリティカメラがこれほど少ないのか」と疑問を呈し、「弁解の余地はない。これ以上悪いことはない」と強い言葉で批判した。捜索が長期化している現状についても、「学校の問題」であると述べ、連邦捜査局(FBI)よりも大学の責任が大きいとの見方を示した。

事件は13日午後に発生。同大学の工学・物理学系建物内で講義を受けていた学生らが銃撃を受け、 2人が死亡、9人が負傷した。犯人は依然として逃走中である。

目撃情報や映像を基に捜査が続けられているが、内部の防犯カメラ映像が限定的であることが捜査の進展を妨げているとの指摘もある。

これに対し、ブラウン大学側はキャンパス全体に約1200台の防犯カメラが設置されていると説明したうえで、すべての教室や廊下などにカメラが配置されているわけではないと説明している。また大学は事件後、キャンパスの安全強化を進める意向を表明し、大規模なセキュリティ見直しを行う予定としている。

警察当局は事件が発生した建物が古い構造であり、防犯体制が十分でなかった可能性を指摘している。

警察によると、容疑者とされる人物が映っている映像は主に建物外や周辺のものであり、建物内部での行動を捉えた映像はないという。

地元当局は住民や企業に対し、ダッシュカムや玄関の防犯カメラ映像を提供するよう呼びかけ、捜査への協力を求めている。これまでに寄せられた情報は数百件にのぼるが、決定的な手掛かりは見つかっていない。

トランプ氏の批判は大学側の安全対策への不満として注目を集める一方、批評家からは事件の責任を大学に転嫁する形で批判すること自体が議論を呼んでいる。トランプ氏の発言に対しては、FBIや州当局の捜査責任を軽視しているとの指摘も出ており、銃撃事件対応全般を巡る論争に発展している。

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