ブラジル副大統領、米商務長官と電話会談、50%関税回避へ

ブラジル当局は米政府高官と連絡を取るのに苦労しているように見える。
トランプ米大統領(左)とラトニック商務長官(ロイター通信)

ブラジルのアルクミン(Geraldo Alckmin)副大統領は24日、ラトニック(Howard Lutnick)米商務長官と先週19日に電話会談を行い、8月1日に発効する予定の関税について協議する用意があることを改めて伝えたと明らかにした。

トランプ(Donald Trump)大統領は今月初め、ブラジルの盟友ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、ブラジル産の輸入品に50%の関税を課すと表明。この裁判を打ち切るよう要求した。

ブラジル当局は関税の影響を評価するために地元企業と協議を行い、その影響を緩和するための措置を準備するとともに、対抗措置を検討している。

アルクミン氏は声明で、「ラトニック氏と先週1時間ほど良い会談を行った」と述べた。

しかし、ブラジル当局は米政府高官と連絡を取るのに苦労しているように見える。

アルクミン氏は、「(ラトニック氏との)会話は実り多いものだった」と述べ、協議の詳細は明らかにしなかった。

ホワイトハウスはコメントを出していない。

米国務省は先週末、ブラジル最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事とその家族、裁判所関係者などのビザ(査証)を取り消した。

ボルソナロ氏は息子を通じて米政府高官と接触。ジモラエス氏らに制裁を科すよう働きかけていたとされる。

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