ブラジル最高裁、ボルソナロ前大統領の息子の資産凍結=報道

ジモラエス判事は今年3月、トランプ米大統領の盟友であるボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。
トランプ米大統領(右)とブラジルのボルソナロ大統領(AP通信)

ブラジル最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事がボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の息子の銀行口座と資産を凍結するよう命じた。現地メディアが21日に報じた。

CNNブラジルは当局者の話しとして、「ジモラエス判事は19日にこの決定を下した」と伝えている。

エドゥアルド・ボルソナロ(Eduardo Bolsonaro)下院議員は父親の裁判を無効にするため、米ワシントンDCを訪れ、政府高官らと面会したとされる。

ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は19日、米政府がジモラエス氏らのビザ(査証)を取り消したことについて、「恣意的な措置であり、受け入れられない」と非難した。

米国務省は18日、ジモラエス氏とその家族、裁判所関係者などのビザを取り消した。

ボルソナロ氏は息子を通じて米政府と接触。ジモラエス氏らに制裁を科すよう働きかけていたとされる。

ジモラエス氏は今年3月、トランプ(Donald Trump)米大統領の盟友であるボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。

ボルソナロ氏はクーデターを起こした罪などで起訴されている。

トランプ氏はボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、8月1日からブラジル産輸入品に50%の関税を課すと表明。この裁判を打ち切るよう要求していた。

ブラジル最高裁は18日、ボルソナロ氏が自らに対する裁判をやめさせようと米政府に接触するなどして、司法を妨害したとして、夜間と週末の自宅軟禁やSNSの使用禁止などを命じた。

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