米国がブラジル法務・治安相のビザ取り消し、ルラ大統領が発表
トランプ米大統領はブラジルの盟友ボルソナロ前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求している。
とレヴァンドフスキ法務・治安相(AP通信).jpg)
ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は26日、米国がレヴァンドフスキ(Ricardo Lewandowski)法務・治安相のビザ(査証)を取り消したと明らかにした。
ルラ氏は26日の閣議でこの措置を非難。「無責任な決定」と呼んだ。
またルラ氏は「こうした態度は許されない。レヴァンドフスキ大臣だけでなく、最高裁判事や政府関係者全員に対するものも同様だ」と憤慨した様子で語った。
米国務省はコメントを出していない。
トランプ(Donald Trump)米大統領はブラジルの盟友ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求。ブラジルの関税率を50%に引き上げ、最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事に制裁を科し、その他政府関係者のビザを取り消した。
ブラジル検察庁は2月、2022大統領選の結果を覆すためにクーデターを企てたとしてボルソナロ氏や元海軍司令官など、計34人を起訴。最高裁は3月、ボルソナロ氏を被告人と認定し、公判の開始を決定した。