ブラジル前大統領の息子が米財務長官と会談、貿易戦争で緊張高まる中

ブラジルのエドゥアルド・ボルソナロ（Eduardo Bolsonaro）下院議員がベッセント（Scott Bessent）米財務長官と会談した。ボルソナロ議員が15日、明らかにした。

それによると、ボルソナロ議員はワシントンDCで13日にベッセント氏と会談したという。ベッセント氏はこの日、ブラジルのハダド（Fernando Haddad）財務相と会談する予定であった。

ボルソナロ議員は父親であるボルソナロ（Jair Bolsonaro）前大統領のクーデター裁判に関連し、最高裁判事を含む当局者に制裁を科すよう米側に働きかけている。

ハダド氏は11日、米財務省が一方的に会談をキャンセルしたと明らかにしていた。

米国は今月、ブラジル産品の関税率を10％から50％に引き上げたが、オレンジジュースや航空機など、一部の製品は対象外となっている。

トランプ（Donald Trump）米大統領は盟友のボルソナロ氏が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、この裁判を打ち切るよう要求している。

米財務省は先月末、ブラジル最高裁のジモラエス（Alexandre de Moraes）判事に制裁を科した。