◎ドナルド・トランプ前大統領「2020年の大統領選挙の犯罪を決して忘れないでください。ネバーギブアップ!」
2021年1月6日/ワシントンD.C.で開催された共和党集会、ドナルド・トランプ大統領(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

米国のジョー・バイデン大統領はワシントンD.C.議会議事堂襲撃事件から1年となる6日、暴徒を煽り世界に恥をさらしたドナルド・トランプ前大統領を厳しく批判した。

バイデン大統領はテレビ演説の中で「前任者が”嘘の網”を広げ、暴動を引き起こした」と述べた。

1年前、上下両院の議員はバイデン大統領の勝利を確定する選挙人投票集計を行っていたが、トランプ前大統領の支持者の急襲を受け、避難を余儀なくされた。

トランプ前大統領の1時間を超える熱烈な演説はライブで配信され、世界に衝撃を与えた。トランプ前大統領は演説の中で「2020年の選挙は盗まれた」という主張を繰り返し、マイク・ペンス副大統領を非難し、選挙結果を覆そうとする共和党員の努力は不足していると非難し、極右組織を含む共和党支持者にDC議会まで一緒に行進するよう呼びかけた。

バイデン大統領の演説開始直後、トランプ前大統領は公式ホームページに怒りの声明を投稿した。トランプ前大統領は声明の中でバイデン大統領を「失敗」と呼び、2020年の選挙は盗まれたという主張を繰り返した。「2020年の大統領選挙の犯罪を決して忘れないでください。ネバーギブアップ!」

民主党員は議事堂の正面階段で事件の犠牲者と負傷者を悼む集会を開催した。主要メディアも事件に関連する特番を放送し、暴動に巻き込まれた関係者のインタビューや当時の議事堂内の様子を視聴者に伝えた。

事件を調査する議会委員会によると、暴動に関連する逮捕者は720人を超えたという。

バイデン大統領は就任以来最も強い言葉で前任者を非難した。「事件に関与した暴徒と事件を煽った人々は米国の喉元に短剣を押し当てました。彼らは米国ではなく、一人の男に仕えるために、怒り狂いながら議会議事堂にやってきました」

「米国の前大統領は2020年の選挙に関する嘘を流し、網を広げました。彼は米国の民主主義や合衆国憲法より自我を重視しています」

またバイデン大統領は「米国の民主主義は衰えていない」と強調した。

6日午後に別の集会を主催した民主党のナンシー・ペロシ下院議長は議会警察官を称賛し、暴徒を「反乱軍」と呼んだ。「反乱軍は議会だけでなく、米国の民主主義を標的にしました...」

一方、児童買春の疑いで調査されている共和党のマット・ゲーツ下院議員と先日ツイッターアカウントを永久凍結されたマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は、暴動を「連邦政府の代理人が仕掛けた戦争」と呼び、根拠のない主張を繰り返した。

トランプ前大統領の主要な同盟国である共和党のリンジー・グラハム上院議員は、「バイデンは事件を政治化した」と非難した。

2022年1月6日/ワシントンD.C.議会議事堂、ジョー・バイデン大統領(Drew Angerer/Pool/AP通信)
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