◎法案が成立しなければ、連邦政府職員の人件費などが払えなくなり、2019年以来の政府機関閉鎖になるところだった。
トランプ(Donald Trump)次期米大統領が当初の合意を拒否し、連邦議会が混乱に陥った数日後、バイデン(Joe Biden)大統領が政府機関閉鎖を回避する「つなぎ予算」法案に署名した。
議会上院の超党派は21日未明、来年3月半ばまでの政府機関の予算を支えるつなぎ法案を可決。バイデン氏が大急ぎで署名し、閉鎖を回避した。
ホワイトハウスはバイデン氏がこれに署名したと発表した。
バイデン氏は声明で、「これは妥協の産物だ。しかし、共和党が求めていた億万長者減税への加速的な道筋は却下され、政府はフル稼働を続けることができる」と述べた。
トランプ氏が求めていた連邦債務上限の引き上げは法案に含まれなかった。共和党は来年1月20日から上下両院で多数派となるが、トランプ氏の支配力が議会に及ぶとは限らないと示した。
バイデン氏は声明の中で、「これは国民にとって、特にこのホリデーシーズンを家族で祝うという意味において、良いニュースだ」と述べた。
民主党が多数派の上院は賛成85ー反対11で法案を可決した。これは現行のつなぎ予算の期限を12月20日から25年3月14日まで延ばすものである。上院は期限切れを迎えた38分後にこれを可決した。
下院の超党派も法案を支持している。
法案が成立しなければ、連邦政府職員の人件費などが払えなくなり、2019年以来の政府機関閉鎖になるところだった。