◎ホワイトハウスはこれがバイデン氏の最後の恩赦ではないとほのめかしている。
米国のバイデン(Joe Biden)大統領は12日、非暴力犯罪で有罪判決を受けた39人を恩赦し、自宅軟禁下にある約1500人の刑を減刑すると発表した。
ホワイトハウスはこの減刑を「近代史上最大の恩赦」と表現した。
バイデン氏は声明で、「パンデミック中に自宅軟禁となった人々は家族や地域社会への復帰に成功し、セカンドチャンスを与えるに値することを示した」と述べた。
ホワイトハウスによると、赦免された者の中には健康状態の悪い教会員を助けるために時間を費やしている退役軍人、緊急対応時に病院を支援している看護師、若者を助けるためにボランティアをしている薬物中毒カウンセラーなどが含まれている。
ホワイトハウスはこれがバイデン氏の最後の恩赦ではないとほのめかしている。
ホワイトハウスのジャンピエール(Karine Jean-Pierre)報道官は12日の定例会見で、「大統領は有意義なセカンドチャンスを提供するために、さらなるステップを踏みたいと考えている」と述べた。
またジャンピエール氏はトランプ次期政権の標的になると噂されている共和党のチェイニー(Liz Cheney)元下院議員や国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ(Anthony Fauci)元所長などに対する「先制恩赦」はあり得るかというメディアの質問を受け流した。
ABCニュースは今週、バイデン氏に近い情報筋の話として、「バイデン氏が標的になり得る人物への先制恩赦を検討している」と報じていた。