◎バイデン大統領とファーストレディは6月13日にイギリスのウィンザー城を訪問し、エリザベス2世女王と会談する。
ホワイトハウスによると、ジョー・バイデン大統領とファーストレディは6月13日にイギリスのウィンザー城を訪問し、エリザベス2世女王と会談するという。
バイデン夫妻が女王と会うのはこれが初めて。女王は在位69年の間にリンドン・ジョンソン元大統領を除くすべての米大統領と会談したことになる。
バッキンガム宮殿は6月3日のツイートで、ホワイトハウスは3日の声明でこのニュースを発表した。バイデン大統領はイギリス、ベルギー、スイス、ロシアを歴訪する中で女王と会う。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は声明で、「バイデン大統領は今回の訪問で同盟国との関係を回復し、世界を取り巻く様々な問題について協議する」と述べた。
バイデン大統領は英コーンウォールで6月11日から開催されるG7首脳サミットに先立ち、10日にボリス・ジョンソン首相と会談する。
女王は2019年6月に当時のドナルド・トランプ大統領を夕食会に招待した。トランプ前大統領は2018年のイギリス訪問時にウィンザー城で女王とお茶を飲んでいた。
トランプ前大統領は女王との会談に15分遅刻し、王室の儀を破り、儀式に先立って女王の前を歩き、論争を巻き起こした。
イギリスのメディアによると、女王に触れることはタブーと考えられているというが、元ファーストレディのミシェル・オバマ夫人は2009年にバッキンガム宮殿で開催されたG20レセプションの中で女王の背中に触れ、物議を醸した。
オバマ夫人のタッチに一部のイギリス人は憤慨したが、その後バッキンガム宮殿は声明で、女王に触れることを禁ずる規則の存在を否定した。
バッキンガム宮殿の広報担当はAP通信の取材に対し、「オバマ夫人と女王は愛情と信頼を確認する中で触れ合った」と述べた。「王室は女王に触れてはいけないという指示を出したことはありません」
オバマ夫人は回想録の中に、女王と不快なハイヒールについて話したと書いている。「女王と私は愛情を込めてお互いの背に手を当てました...」
バイデン大統領は女王との会談後、ベルギーのブリュッセルに向かい、米・NATO・EUサミットに出席する。そして歴訪の締めくくりとして、6月16日にロシアのウラジーミル・プーチン大統領とスイスのジュネーブで会談する予定。
ジル夫人は女王との会談後、帰国する予定。