◎式典にはカマラ・ハリス副大統領、ロイド・オースティン国防長官、マーク・ミリー統合参謀本部議長も出席した。
2021年5月31日/バージニア州のアーリントン国立墓地(AP通信)

5月31日、米ジョー・バイデン大統領は戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー)の演説で戦没者を称え、アメリカの不完全な民主主義を完成させるための取り組みを実行すると誓った。

バージニア州のアーリントン国立墓地で演説を行ったバイデン大統領は、投票権の問題、言論の自由、根強い経済的および人種的格差を是正するための取り組みなどに言及し、「アメリカと世界の民主主義は危機に直面している」と述べた。「民主主義は世界を構築するうえで必要不可欠なものです...しかし、独裁者との戦いは世界各地で発生しています」

バイデン大統領は兵役で命を落としたアメリカ人を称えたうえで、アフガニスタンで続いている戦争に言及した。「イラクとアフガニスタンで7,036人の米兵が亡くなりました。彼らは民主主義を追求し、民主主義のために戦い、命を落としました。私たちは名誉ある兵士に借りがあります。兵士たちは完全な民主主義を望んでいます。私はそれを達成するために全力を尽くすと約束します」

式典後、バイデン大統領とジル夫人は約40万人が埋葬されている丘の上の集団墓地に立ち寄り、祈りを捧げた。

式典にはカマラ・ハリス副大統領、ロイド・オースティン国防長官、マーク・ミリー統合参謀本部議長も出席した。

バイデン大統領は31日の午前中にデラウェア州で開催された故ボー・バイデン氏の追悼ミサに出席し、その後同州ニューキャッスルの戦争記念プラザで開催された式典でも演説を行った。

2021年5月31日/バージニア州のアーリントン国立墓地、ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領(AP通信)

バイデン大統領は演説の中で、アメリカ史上最長の戦争を終了させるために、アフガニスタンから米軍を完全撤退させるとあらためて述べ、さらに、アメリカが直面する最大の課題は中国とロシアの独裁的支配になると指摘した。

また、テキサス州を含む各都市で少数派の投票権を抑圧する投票法案の審議が続いていることについては、「出身や肌の色に関係なく、全国民に自由かつ公正かつ公平に投票する権利を与えなければならない」と強調した。

保守的なテキサス州議会はまもなく物議を醸している投票法案を可決する。同じく保守的なジョージア州は少数派を抑圧する投票法をすでに可決しており、民主党だけでなく民間企業やMLBを含むスポーツ団体なども抗議に加わった。

2021年5月31日/バージニア州のアーリントン国立墓地、兵士の墓に花輪を捧げるジョー・バイデン大統領(AP通信)

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