◎ビヨンド・ミートは植物由来のハンバーガー、ソーセージ、ナゲットを製造し、2019年5月に上場した。
米国の代替肉製造・販売大手ビヨンド・ミートの最高執行責任者(COO)が19日、男性の鼻に噛みつき逮捕された。
AP通信などによると、ラムジー(Douglas Ramsey)容疑者は脅迫と第3級暴行罪で逮捕された。容疑者は男性を「殺害する」と脅迫したという。
容疑者は19日、保釈金1万1085ドルを支払い、保釈された。
アーカンソー州の地元放送局KNWA・KFTAによると、容疑者は18日夜、フットボールの試合を終え、駐車場を出たところで事件を起こしたという。
KNWA・KFTAは警察筋の話を引用し、「男性の車が容疑者の車と接触し、トラブルになった」と報じている。その後、容疑者は男性運転手を殴り始め、鼻に噛みつき、肉を引き裂いたという。
容疑者は米食肉加工大手タイソンフーズで30年のキャリアを持ち、同社の鶏肉とマクドナルドの事業部門を監督。昨年12月にビヨンド・ミートのCOOに就任した。
容疑者は就任時の挨拶で、「より健康的で、より持続可能な、おいしい製品を作るというミッションに参加できることを誇りに思います」と述べていた。
主要メディアによると、ビヨンド・ミートの広報担当は取材に応じなかったという。
ビヨンド・ミートは植物由来のハンバーガー、ソーセージ、ナゲットを製造し、2019年5月に上場(ナスダック)した。同社の株は取引初日に160%以上急騰し、近年で最も成功した新規上場企業のひとつとなった。
しかし、同社の株価はその後下落し、今年だけでその価値の70%以上を失った。
同社は先月、今年の収益見通しを下方修正し、世界の従業員のおよそ4%を削減すると発表した。