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▽米国の住宅価格は上昇し続けている。金利上昇は消費者の購買意欲を押し下げている。
売り家の看板(Getty Images)

米国の30年物固定住宅ローン金利が3週連続で低下し、春の住宅購入シーズンを前に住宅購入希望者にとってはわずかな安心材料となった。

フレディマックは6日、30年ローンが先週の6.95%から6.89%に低下したと発表。1年前は6.64%であった。

低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の6.12%から6.05%に低下。1年前は5.90%であった。

住宅ローン金利は金融機関が住宅ローンの価格決定の目安とする債券利回りの上昇を反映している。10年債利回りは6日昼の時点で4.43%であった。

30年ローン金利は24年9月に一時2年ぶりの低水準となる6%強まで低下したが、その後はほぼ上昇を続けている。

24年9月中旬に3.62%だった10年債利回りもインフレ率がFRBの目標である2%より高止まりする可能性が懸念される中、3週間前には4.79%に達した。

堅調な米国経済とトランプ(Donald Trump)大統領が打ち出す可能性のある関税やその他政策への懸念も債券利回りを押し上げる要因となっている。

米国の住宅価格は上昇し続けている。金利上昇は消費者の購買意欲を押し下げている。

24年12月の中古住宅販売件数は3カ月連続で増加。しかし、24年通年の住宅販売件数は過去30年で最低を記録し、過去数十年で最悪だった23年を下回った。

30年ローン金利は今年も6%強にとどまると予想されている。

FRBは先週、利下げを見送った。FRBの慎重なアプローチはインフレとトランプ政権の政策を見極めようとしていることを示唆している。

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