▽24年11月の中古住宅販売件数は2ヵ月連続で増加したものの、住宅市場は依然として低迷しており、1995年以来最悪の水準となる見通しだ。
米国の30年物固定住宅ローン金利がわずかに低下し、7%を下回った。
フレディマックは23日、30年ローンが先週の7.04%から6.96%に低下したと発表。1年前は6.69%であった。低下は6週間ぶり。
低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の6.27%から6.16%に低下。1年前は5.96%であった。
住宅ローン金利は金融機関が住宅ローンの価格決定の目安とする債券利回りの上昇を反映している。10年債利回りは23日昼の時点で4.64%であった。
米国の住宅価格は上昇し続けている。金利上昇は消費者の購買意欲を押し下げている。
住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響も受ける。
24年11月の中古住宅販売件数は2ヵ月連続で増加したものの、住宅市場は依然として低迷しており、1995年以来最悪の水準となる見通しだ。24年通年の住宅販売件数は24日に発表される予定。
FRBが25年は2回しか利下げしないという見通しを示して以来、金利はじわじわと上昇している。またトランプ新政権の関税政策もインフレに拍車をかけ、住宅販売に悪影響を与える可能性がある。