◎エコノミストは住宅ローン金利について、しばらく不安定な状態が続くと指摘。2025年は6%前後で推移すると予想している。
米国の30年物固定住宅ローン金利が再び上昇し、7月以来の高水準に達した。
フレディマックによると、30年ローンは先週の6.78%から6.84%に上昇。1年前は7.29%であった。
30年ローンは1カ月前、過去2年で最も低い6.08%まで低下したが、再び上昇に転じている。
低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の5.99%から6.02%に上昇。1年前は6.67%であった。
米国の住宅価格は上昇し続けている。その中での金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。
住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。債権利回りはここ数週間、インフレや景気に関する明るい報道を受け、上昇している。
トランプ(Donald Trump)次期大統領が税率引き下げ、関税引き上げ、規制緩和を計画していることから、最終的には債務増加とインフレ、経済成長につながるとの期待から債券利回りもジワジワ上昇した。
10年国債利回りは先週から4.4%前後で推移。9月は3.7%を下回っていたが、インフレと景気に関するさまざまな報道を受け、ここ数週間上昇している。
エコノミストは住宅ローン金利について、しばらく不安定な状態が続くと指摘。2025年は6%前後で推移すると予想している。