SHARE:

米30年物固定住宅ローン金利6.35%、1年ぶりの低水準に 25年9月

住宅ローン金利はFRBの政策金利に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
米イリノイ州シカゴ、売り家の看板(AP通信)

米国の30年物固定住宅ローン金利が今週も低下。約1年ぶりの低準となった。これは来週の連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ予想を前に国債利回りが低下したことを反映している。

フレディマックは11日、30年ローン金利が先週の6.50%から6.35%に低下したと発表。1年前は6.20%であった。

低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の5.60%から5.50%に低下。1年前は5.27%であった。

住宅ローン金利はFRBの政策金利に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。

7月下旬以降、FRBが来週の金融政策決定会合で政策金利を引き下げるという見方が強まる中、金利は概ね低下傾向にある。

昨年も同様の傾向が見られた。FRBが4年ぶりに利下げを実施した前年にあたる時期だ。当時、30年ローン金利は6.08%まで低下した。

昨年の住宅販売は30年ぶりの低水準に落ち込み、今年に入ってからも低迷が続いている。

長期金利の代表的な指標となっている10年物国債利回りは11日正午時点で4.00%となっている。

30年ローン金利は10年物国債利回りの動きに緩やかに追随している。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします