◎米国の住宅価格は上昇し続けている。その中での金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。
米国の30年物固定住宅ローン金利が低下し、10月以来の低水準となった。
フレディマックは5日、30年ローンが先週の6.81%から6.69%に低下したと発表。1年前は7.03%であった。低下は2週連続。
低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の6.10%から5.96%に低下。1年前は6.29%であった。
米国の住宅価格は上昇し続けている。その中での金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。
住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
アナリストたちはFRBが2週間後の会合でフェデラルファンド(FF、短期借入)金利を再び引き下げると予想している。
住宅ローン金利の上昇と住宅価格の高騰により、多くの市民が住宅の購入を躊躇している。今年の住宅販売件数は1995年以来最悪の年となりそうだ。
9月以降、住宅ローン金利は全体的に上昇しているにもかかわらず、住宅ローンの申し込みは増加している。
全米不動産協会によると、先週の住宅ローン申請件数は前週から2.8%増加した。
また、MBA奨学金・教育ローンの申請指数も4週連続で上昇し、1月以来の高水準を記録した。