米30年物固定住宅ローン金利6.50%、低下傾向維持 25年9月
高止まりする住宅ローン金利は2022年のパンデミック中に記録した史上最低水準から上昇し始めたことを背景に、22年から販売不振が続く住宅市場に圧力をかけ続けている。
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米国の30年物固定住宅ローン金利が今週も低下。10ヶ月ぶりの水準を維持した。これにより住宅購入希望者の購買力が向上する見込みだ。
フレディマックは4日、30年ローン金利が先週の6.56%から6.50%に低下したと発表。1年前は6.35%であった。
低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の5.69%から5.60%に低下。1年前は5.47%であった。
住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
高止まりする住宅ローン金利は2022年のパンデミック中に記録した史上最低水準から上昇し始めたことを背景に、22年から販売不振が続く住宅市場に圧力をかけ続けている。
7月下旬以降、FRBが今月下旬の金融政策決定会合で政策金利を引き下げるという見方が強まる中、金利は概ね低下傾向にある。
昨年も同様の傾向が見られた。FRBが4年ぶりに利下げを実施した前年にあたる時期だ。当時、30年ローン金利は6.08%まで低下した。
昨年の住宅販売は30年ぶりの低水準に落ち込み、今年に入ってからも低迷が続いている。
長期金利の代表的な指標となっている10年物国債利回りは4日正午時点で4.18%となっている。
30年ローン金利は10年物国債利回りの動きに緩やかに追随している。
トランプ(Donald Trump)大統領の利下げ圧力に直面しているFRBは7月末、市場の予想通り、5会合連続で金利を据え置いた。
エコノミストたちは今年の30年ローン金利が6%を下回ることはないと予想している。