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米30年物固定住宅ローン金利6.19%、1年ぶりの低水準 25年10月

住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。
売り家の看板(Getty Images)

米国の30年物固定住宅ローン金利が3週連続で低下した。

フレディマックは23日、30年ローン金利が先週の6.27%から6.19%に低下したと発表。1年前は6.54%だった。

低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンも先週の5.52%から5.44%に低下。1年前は5.71%であった。

これにより30年ローン金利は2024年10月3日(6.12%)以来の低水準となった。

住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。

7月下旬以降、FRBが政策金利を引き下げるという見方が強まり、金利は概ね低下傾向にある。

FRBは先月、1年ぶりに政策金利を引き下げた。

昨年の住宅販売は30年ぶりの低水準に落ち込み、今年に入ってからも低迷が続いている。

長期金利の代表的な指標となっている10年物国債利回りは23日正午時点で3.99%。先週の3.97%からわずかに上昇した。

30年ローン金利は10年物国債利回りの動きに緩やかに追随している。

FRBが利下げを選択したとしても、必ずしも住宅ローン金利が低下し続けることを意味するわけではない。昨年秋、FRBが4年ぶりに利下げを行った後、住宅ローン金利は上昇し、最終的に今年1月には7%を上回った。

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