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米30年物固定住宅ローン金利、5週連続上昇、中東情勢悪化で 26年4月


今回の金利上昇の背景にはインフレ圧力の再燃と長期金利の上昇がある。
売り家の看板(Getty Images)

米国の長期住宅ローン金利が上昇し、住宅市場への影響が懸念されている。住宅金融大手フレディマックが2日に発表したデータによると、30年固定型の住宅ローン金利は6.46%となり、約7カ月ぶりの高水準に達した。前週は6.38%で、5週連続の上昇である。

今回の金利上昇の背景にはインフレ圧力の再燃と長期金利の上昇がある。特に中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰が市場に影響を与えており、これが米国債利回りを押し上げ、住宅ローン金利にも波及した形だ。住宅ローン金利は一般に10年物米国債利回りに連動し、足元では同利回りが上昇基調にある。

また15年固定型ローンの平均金利も5.77%に上昇し、借入コスト全体が高まっている。これにより住宅購入希望者の負担が増加している。実際、住宅ローン申請件数は直近で大きく減少し、需要の冷え込みが鮮明になっている。

米住宅市場は2022年以降、高金利の影響で低迷が続いてきた。2026年初頭には一時6%を下回る水準まで低下し、回復への期待も高まっていたが、ここにきて再び上昇に転じたことで、春の住宅購入シーズンに水を差す形となっている。

金利上昇は家計への影響も大きい。試算によると、最近の金利上昇によって月々の返済額が増加し、ローン総返済額も1世帯当たり数万ドル規模で膨らむ可能性がある。これにより住宅取得のハードルが一段と高まっている。

市場関係者は今後の住宅市場の回復には金利の安定が不可欠だと指摘する。インフレ動向や国際情勢が不透明な中、金利の先行きは依然として不確実性が高い。住宅需要の本格的な回復には金融環境の落ち着きが求められている。

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