カナダ史上最大の金塊強奪事件、首謀者逮捕、発生から3年
この事件は2023年4月17日、ピアソン国際空港の貨物施設から6600本の金塊と外国通貨が盗まれたもので、盗品の価値は当時の相場で約1500万ドル(約23億円) に上るとされる。
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カナダ史上最大の金塊強奪事件に関与したとされる容疑者の1人がトロントで逮捕された。捜査当局が12日、明らかにした。
オンタリオ州警察は声明で、同国最大規模の金塊窃盗事件に関連して、首謀者の1人とされるアルサラン・チャウダリー(Arsalan Chaudhary)容疑者をトロント・ピアソン国際空港で拘束したと明らかにした。容疑者はドバイからの到着便で同空港に到着した直後に逮捕されたという。
この事件は2023年4月17日、ピアソン国際空港の貨物施設から6600本の金塊と外国通貨が盗まれたもので、盗品の価値は当時の相場で約1500万ドル(約23億円) に上るとされる。これはカナダ史上最大の金塊窃盗事件であり、世界的にも大規模犯罪の一つと評価されている。
捜査はオンタリオ州警察と米国のアルコール・たばこ・火器爆発物取締局(ATF)が合同で進めてきたもので、盗難後の追跡には数多くの捜査令状や国際協力が用いられた。警察はこれまでに9人の容疑者を逮捕し、捜査を継続している。容疑者には窃盗・犯罪収益物件の所持・犯罪陰謀への関与など多数の罪状が科されている。
州警察の捜査担当者は、盗まれた金塊の大半がすでに現金化され、金塊自体は未回収であると報告している。調査によると、金塊は盗難後に溶解されて形を変え、国内外の複数の買い手に売却された可能性が高いとされる。また当局は、金塊を溶かすための精錬用ポットや鋳型を押収し、これらは売却や流通の過程で使用された疑いがあるとしている。
この事件は空港職員の関与が強く疑われていることも特徴である。警察は事件の遂行に空港や貨物運送過程での内部者の協力があったと見ており、元航空会社従業員が関与した疑いで今も国外逃亡中の人物がいるとして捜索を続けている。事件発生当時、容疑者らは偽造された運送書類を使って貨物を引き出したとされ、その手口の巧妙さが事件を長期化させた。
警察は声明で、「この巨大な金塊窃盗事件は国際犯罪組織によるものとみられており、我々は引き続き全容解明と関与者の追及を進める」と述べた。事件の捜査は今なお継続中であり、盗まれた金の行方や追加の逮捕に関する情報が注目される。
