米カリフォルニア州で「毒キノコ」食中毒相次ぐ、3人死亡
カリフォルニア州公衆衛生局は声明で、デスキャップによる食中毒がこの冬例年の水準を大きく上回る勢いで発生していると発表。昨年11月18日以降、少なくとも30件を超える中毒事例が報告され、急性肝障害や肝不全に進行した患者も多数にのぼる。
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米カリフォルニア州で冬の長雨を受けて猛毒のデスキャップ(タマゴテングタケ)が急増し、これを食べて少なくとも3人が死亡、さらに複数の重篤例が報告されている。州保健当局は6日、野生キノコの採取を控えるよう強く呼びかけた。
カリフォルニア州公衆衛生局は声明で、デスキャップによる食中毒がこの冬例年の水準を大きく上回る勢いで発生していると発表。昨年11月18日以降、少なくとも30件を超える中毒事例が報告され、急性肝障害や肝不全に進行した患者も多数にのぼる。これまでに3人が死亡し、3人が肝移植を要する重篤な状態に陥ったという。患者の年齢は1歳から67歳まで幅広い。
当局によると、今年のキノコ中毒件数は通常の年間報告数「5件未満」を大きく上回り、異常な多さとなっている。専門家はデスキャップが他の安全な食用種と類似していること、色や形だけでは有毒かどうか判別できないことを指摘する。また、生、乾燥、加熱調理のいずれにしても毒性は失われないと警告している。
ある一家の事例では、母親と夫がメキシコ南部オアハカ州で馴染みのあるキノコと見間違え、採取したデスキャップをスープにして食べた。その後、夫はめまいと疲労感を訴え、翌日に2人とも嘔吐などの症状が現れた。母親は5日間入院し回復したものの、夫は肝移植を受けたという。子どもたちはキノコを嫌い摂取しなかったため無事であった。
デスキャップは北カリフォルニアやセントラルコーストの州立・国立公園など広範囲に生息し、モントレーやサンフランシスコ湾周辺でも群生が確認されている。この地域では言語や文化的背景の異なる住民が多く、スペイン語、ミックステコ語、マンダリンなど複数言語での注意喚起が行われている。
デスキャップの毒性は肝臓に強く作用し、食後24時間以内に腹痛、吐き気、下痢、嘔吐などの初期症状が現れる場合があるが、症状が一時的に改善しても肝障害が進行することが多い。肝不全は食後2〜3日で発症することがあり、迅速な医療対応が不可欠であるとしている。
当局は一般市民に対し、野生キノコの採取・摂取を避け、市販の信頼できるキノコのみを購入することを強く勧めるとともに、子どもやペットが屋外でキノコに触れないよう注意するよう呼びかけている。
