米アリゾナ州在住の男性が肺ペストで死亡=保健当局

ペストは14世紀のヨーロッパで数千万人の命を奪った細菌感染症。現在は抗生物質で容易に治療可能だ。
米アリゾナ州の国立公園(Getty Images)

アリゾナ州北部在住の男性が肺ペストで死亡した。保健当局が11日、明らかにした。

肺ペストはペスト菌が肺に感染して起こる感染症、ペストの中で最も危険な病型のひとつである。

保健当局によると、ペストは人間には稀な細菌感染症で、米国では年間平均約7件の報告があり、そのほとんどが西部諸州で発生している。

米国でペストによる死者が確認されたのは2007年以来18年ぶり。被害者の氏名を含む詳細は明らかにされていない。

ペストは14世紀のヨーロッパで数千万人の命を奪った細菌感染症。現在は抗生物質で容易に治療可能だ。

腺ペストは3種類あるペストの1種で、ペスト菌によって発病する。ヒトペストの80~90%を占める。

他の2つの形態は全身に広がる敗血症性ペストと、肺を侵す肺ペスト。

肺ペストは最も危険で、最も感染力が強い形態である。

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