◎ブリンケン氏が21日からカーボベルデ、コートジボワール、ナイジェリア、アンゴラを訪問し、地域の安全保障、紛争予防、民主化促進、貿易に焦点を当てた会合を開く。
パレスチナ・ガザ紛争と紅海フーシ危機への対応に追われるブリンケン(Antony Blinken)米国務長官がアフリカ4か国を歴訪する予定だ。
国務省は18日、ブリンケン氏が21日からカーボベルデ、コートジボワール、ナイジェリア、アンゴラを訪問し、地域の安全保障、紛争予防、民主化促進、貿易に焦点を当てた会合を開くと発表した。
ナイジェリアは西アフリカの重鎮であり、サハラ砂漠以南のサヘル地域におけるイスラム過激派の暴力に関する問題で大きな役割を果たしている。
ブリンケン氏は年明け以来3回目となる外遊でアフリカの首脳や高官らと会談する。ガザ紛争に焦点を当てた1週間の外遊では中東10カ国を歴訪し、スイスのダボス会議に出席した後、17日に帰国したばかりである。
今回のアフリカ歴訪ではサヘル紛争、ニジェールの軍事クーデター、スーダン内戦、コンゴ民主共和国の情勢不安などに焦点が当てられるとみられる。
米国と中国はアフリカ全域で影響力争いを繰り広げている。中国が大規模投資の対象としているアンゴラではこの話題が議題のトップになるだろう。
国務省は声明で「ブリンケン国務長官は気候、投資、食料安全保障、健康などの問題に関して、アフリカ諸国とのパートナーシップを再確認する」と述べた。
それによると、ブリンケン氏はコートジボワール滞在中、サッカーアフリカ・ネイションズカップ(アフリカ選手権)の試合を観戦する可能性がある。