◎ポルノスター「ストーミー・ダニエルズさん」などと不倫関係にあったトランプ氏は4日、マンハッタンの大陪審に馳せ参じ、重罪を含む34件の罪で起訴された。
2020年7月8日/米ワシントンD.C.ホワイトハウス、トランプ大統領(右)とメキシコのオブラドール大統領(Evan Vucci/AP通信)

メキシコのオブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領は5日、トランプ(Donald Trump)前米大統領の刑事告訴に反対し、ニューヨーク地検が大統領選を妨害しようとしていると示唆した。

ポルノスター「ストーミー・ダニエルズ(Stormy Daniels)さん」などと不倫関係にあったトランプ氏は4日、マンハッタンの大陪審に馳せ参じ、重罪を含む34件の罪で起訴された。

トランプ氏は容疑を丸ごと払いのけ、検察を「凶悪犯」、民主党を「破壊者」と呼んだ。

左派のロペス・オブラドール氏は5日の定例会見で、「起訴は2024年の大統領選に出馬するトランプ氏への妨害行為にほかならず、米国の民主主義、法の下の平等が劣化していることを示している」と語った。

またオブラドール氏は民主党を念頭に置き、「司法の問題を政治・選挙に利用すべきではない」と主張した。「敵対する者を排除するために犯罪をでっち上げてはいけません...」

オブラドール氏は「今回の刑事告訴には賛成できない」とする一方、「犯罪が行われたかどうかは私の知るところではなく、私の出る幕でもない」と述べた。

トランプ氏は2019~20年の間にメキシコの移民が急増したことに何度も不満を表明し、メキシコ国境に壁を造ろうとまでしたが、オブラドール氏とは「非妙な温かい関係」を育んでいた。

実際、オブラドール氏とトランプ氏の意見の相違はバイデン(Joe Biden)大統領よりはるかに少なかった。

専門家によると、オブラドール氏は左派だが、トランプ氏の極端な「アメリカ・ファースト」に近い政策も採用しており、ある程度価値観を共有できた可能性があるという。

オブラドール氏が米南西部国境で移民の受け入れを支援することに同意した後、トランプ氏はメキシコの汚職、貿易紛争、麻薬カルテル、人権侵害などの問題についてコメントすることを控えるようになった。

トランプ氏は4日、ニューヨークからフロリダ州にとんぼ返りし、2016年の選挙運動中に行われたとされる口止め料の虚偽記載に関連する34件の罪について無罪を主張した。

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