米アラスカ州政府が「クマ注意情報」発令、ケガ人も
アンカレッジの人口は約29万人。推定350頭のアメリカグマと65頭のヒグマが生息している。
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米アラスカ州アンカレッジでハイカーがクマに襲われる事件が2件発生し、当局が注意情報を出した。現地メディアが29日に報じた。
最初の事件は22日の午後3時頃に発生。女性ハイカーから「クマに襲われた」と通報が入った。
女性はケガの影響で身動きが取れなくなったものの、その後救助された。消防によると、命に別条はないという。
26日には住宅地の近くの林道で男性が子連れのヒグマに遭遇。熊よけスプレーで追い払うことに成功した。
このヒグマは一度逃走した後、再び男性の前に姿を現した。男性は再度スプレーを吹きかけ、現場から離れた。
警察がドローンで周辺を捜索したものの、ヒグマの姿はなかった。
2つの事件は全く異なる場所で発生したため、同じ個体である可能性は低いとのこと。
アラスカ州政府はこの事件を受け、サケが遡上する川や渓流を避けるようハイカーに促し、山間部に近づく際はラジオや熊よけスプレーなどを携帯するよう求めた。
アンカレッジの人口は約29万人。推定350頭のアメリカグマと65頭のヒグマが生息している。
現地メディアによると、多くのカメラマンがクマや狼などの野生動物を撮影する目的でこの地域に立ち入るという。
アラスカ州魚類野生生物局は声明で、サケが産卵する川とその周辺ではクマに遭遇する可能性が高いと警告。用事がある場合は複数人で行動するよう促した。