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4歳の息子を湖に突き落とし殺害、アーミッシュの女逮捕 米オハイオ州

女は23日早朝、オハイオ州タスカラワス郡のアトウッド湖に息子を突き落とし、殺害した。
キリスト教の一派アーミッシュの家族(Getty Images)

オハイオ州の湖に4歳の息子を突き落とし、殺害したとされる女(40歳)が起訴された。当局が27日、明らかにした。

それによると、女は23日早朝、オハイオ州タスカラワス郡のアトウッド湖に息子を突き落とし、殺害したという。

タスカラワス郡保安官事務所の保安官は27日の記者会見で、女がキリスト教の一派「アーミッシュ」であると明らかにした。

女は取り調べに対し、「神の指示に従って息子を桟橋から湖に投げ落とし、生贄にした」と供述したという。

保安官は記者団に対し、「容疑者は事の重大さを理解しておらず、息子を神に捧げたと供述し、殺害したという告発を拒絶している」と語った。

警察によると、この女の夫とされる男性(45歳)は息子が溺死する数時間前、別の「試練」に挑戦し、湖の砂州へ泳いでたどりつこうとしたものの、途中で力尽き溺死したという。

保安官は「15歳の娘と18歳の双子の息子ら他の子供たちも信仰に基づき、”水上の試練”を命じられたが、生存した」と明らかにした。

アーミッシュは米国やカナダを中心に暮らすドイツ系移民を祖先とするキリスト教の宗教集団で、聖書に基づいて昔ながらの自給自足に近い生活を送っている。

電化製品や自動車を避け、馬車で移動し、電気を使わず、自給自足で生活し、家族やコミュニティを大切にする暮らしをしている。また質素を重んじ、現代文明との距離を保つことで、宗教的なアイデンティティや人間の大切さを追求しているとされる。

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