米テキサス州のICE施設襲撃、10人逮捕、警察官1人重傷

事件は4日午後に発生。黒色のベストなどを着用した10~12人がICEの施設に花火を撃ち込み、破壊行為に及んだという。
2025年7月4日/米テキサス州ジョンソン郡、移民税関捜査局(ICE)の捜査官が襲撃を受けた現場(AP通信)

テキサス州ジョンソン郡の移民税関捜査局(ICE)施設で捜査官が襲撃を受け、警察官1人が重傷を負った。当局が7日、明らかにした。

それによると、この襲撃に関与したとして10人が逮捕されたという。

事件は4日午後に発生。黒色のベストなどを着用した10~12人がICEの施設に花火を撃ち込み、破壊行為に及んだという。

テキサス州連邦検察局のラーソン(Nancy Larson)検察官は記者会見で、「この事件はICEの捜査官を殺害する意図を持った計画的な待ち伏せ攻撃であった」と語った。

10~12人の集団は花火を撃ち込んだ後、施設内の車を破壊したり、落書きに及んだ。

その後、通報を受けた警察官が現場に到着。集団の1人が警察官に向けた発砲し、首に命中した。

さらに、もう1人が捜査官らに対し、20~30発の銃弾を発射した。

ラーソン氏は記者団に対し、「集団は現場から逃走したものの、その後全員逮捕された」と語った。

警察は10人の身元と認否を明らかにしていない。

消防によると、被弾した警察官の命に別条はないという。

警察はその後の捜査で自動小銃、防弾チョッキ、拳銃、バール、パソコン、スマートフォンなどを押収したとしている。

10人は殺人未遂、公務執行妨害、器物破損、違法銃器の所持など、複数の罪に問われている。

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