▽トランプ政権は1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、トレンデアラグアの構成員を強制送還した。
中米エルサルバドルのブケレ（Nayib Bukele）大統領は16日、米国から強制送還されたベネズエラの麻薬ギャング「トレンデアラグア」のメンバー200人以上が到着し、警備警備の刑務所に収容されたと明らかにした。
トランプ政権は1798年に制定され、第2次世界大戦中に日系人の強制収容で使われたことで知られる敵性外国人法に基づき、トレンデアラグアの構成員を強制送還した。
ワシントンDCの連邦地裁は15日、この発動を14日間差し止めた。
米国務省は先月、トレンデアラグアを含む中南米の8つの麻薬カルテルを「外国テロ組織」に指定した。
政府はトレンデアラグアが米国領土で侵略または略奪目的の襲撃を行っていると宣言。14歳以上のメンバーを敵性外国人と認定し、逮捕、拘束するよう関係機関に指示した。
ブケレ氏はX（旧ツイッター）への投稿で、「トレンデアラグアとされるメンバー238人を初めて受け入れ、彼らは直ちにテロ拘置所（最大4万人収容可能）に移送され、拘留期間は1年間で、その期間は更新される可能性がある」と明らかにした。
またブケレ氏は当局によって飛行機からエスコートされ、バスで刑務所に運ばれる手錠をかけられた男たちの動画も投稿した。被拘禁者たちはその後、頭と髭を剃られ、独房に押し込まれた。
ルビオ（Marco Rubio）米国務長官はXへの投稿で、「トレンデアラグアとされる250人以上のメンバーがエルサルバドルに送られた」と述べた。
ギャングとされるメンバーがいつ米国を出発し、いつエルサルバドルに到着したかは不明である。
トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。ベネズエラ当局は23年、この組織を解体したと発表していたが、幹部の行方は分かっていない。
