◎労組と会社は1年以上にわたって契約交渉を続けている。労組は米航空各社に劣らない賃金を望んでいる。
カナダ最大の航空会社エアカナダは12日、パイロット労働組合によるストライキを回避するため、連邦政府に仲介に入るよう促した。
エアカナダの広報担当は声明で、「弊社は全力を尽くしているが、パイロット労組の賃上げ要求には答えられない」と述べた。
また同社は「労組はあまりにも不合理な賃金を要求している」と批判した。
5200人のパイロットを代表する同労組によると、エアカナダは記録的な利益を上げ続けている一方、パイロットの賃金は北米の航空各社の平均を大幅に下回っているという。
労組と会社は1年以上にわたって契約交渉を続けている。労組は米航空各社に劣らない賃金を望んでいる。
契約交渉は14日まで続く予定だが、それまでに労組が納得しなければ、15日に3日間のストライキを通知する予定だ。
エアカナダによると、早ければ18日にも全面的な業務停止に陥る可能性があるという。
エアカナダの広報担当は連邦政府に介入を求め、ストを回避できなければ1日あたり11万人以上の利用客に影響が出る可能性があると警告した。
しかし、労働省の報道官は声明で、「双方が合意に達することができると確信している」と述べ、介入を否定した。
また報道官は「双方が労働協約に合意できない理由はない」と述べた。「会社が折れるか、労組が折れるか、決めるのはあなたたちです...」