米国南部で「冬の嵐」竜巻警報発令、季節外れの強力な前線
今回の嵐は2月の季節外れの強力な前線として発達し、広範囲で激しい雷雨と突風をもたらしている。
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強い低気圧と前線が結びついた「冬の嵐」が米国南東部を横断し、ミシシッピ州やルイジアナ州を中心に竜巻や強風による被害を引き起こした。今回の嵐は2月の季節外れの強力な前線として発達し、広範囲で激しい雷雨と突風をもたらしている。
米国南部では14日夜から15日にかけて低気圧が南東へ進行し、まずミシシッピ州とルイジアナ州に対し国立気象局(NWS)が竜巻警報を発表。複数の強い雷雨が発生し、激しい突風が吹き荒れた。ルイジアナ州レイクチャールズ近郊では、嵐による強風でトレーラーが横転、山車が倒れるなどの被害が確認された。また、空港の旅客搭乗橋が損壊し、住宅のひさしが吹き飛ばされるなどの影響が出た。電柱が折れたり倒れたりした場所もあり、停電や交通への影響が生じているとの報告もある。
嵐はミシシッピ州やルイジアナ州を離れた後、ジョージア州やフロリダ州に進み、竜巻注意報や大雨注意報が発令された。気象台は、この低気圧前線の影響で局地的に強い突風や竜巻が発生する可能性があるとして、住民に対して警戒を呼びかけている。
今回の嵐は広範囲に強風や激しい雨をもたらしただけでなく、季節外れの気象現象としても注目されている。死者の報告は現時点では出ていないものの、家屋やインフラへの損害は広がっており、地域によっては道路の冠水や倒木による交通遮断などの二次被害も発生している。なお、嵐は南東部だけでなく中西部から東海岸にかけて広範囲で強風や雷雨をもたらし、気象専門家は今後数日間にわたり不安定な天候が続く可能性があるとして注意を促している。
一方、北東部では数週間にわたって続いた異常な寒気からの回復が進みつつある。マサチューセッツ州ボストンでは気温が例年を大幅に下回り、過去10数年で最も寒い冬となる見込みだったが、嵐通過後の予報では気温が徐々に平年値に近づく見込みとなっている。この地域では、冷え込みが緩み始めたことで交通や日常生活への支障はやや軽減する見込みだが、今回のような急激な気象変化への備えが改めて求められている。
緊急対応としては、各州の気象当局や地方自治体が警報や注意報を発令し、住民に安全な場所への避難や屋内待機、最新の気象情報の確認を呼びかけている。低気圧の進行に伴い、さらに強い雷雨や突風、局地的な竜巻発生の可能性があるため、今後の動向にも注意が必要である。
