◎鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
米ルイジアナ州で65歳の男性が鳥インフルエンザH5N1型に感染し、意識不明の重体となっている。疾病対策センター(CDC)が18日、明らかにした。
それによると、男性は自宅の裏庭で鳥に接触、感染したとみられる。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。
CDCによると、H5N1の感染者が重症になったケースは今年初。感染ルートは確定していないが、CDCによると、男性は裏庭で野鳥の死骸を触り、その後、体調を崩したという。
CDCは声明で、「ルイジアナ州の男性のケースは野鳥に接触・感染した今年初のケースである」と述べた。
米国では4月、テキサス州で乳牛からヒトへの感染が初めて確認された。
それ以来、米国では感染者が61人確認され、うち37人が乳牛経由で感染したとみられる。
カリフォルニア州マリン郡では生乳を飲んだ子供が鳥インフルに感染した可能性があるとして、CDCが調査している。
農務省によると、今年は16州の養鶏場や牧場で鳥インフルが確認されている。カリフォルニア州は18日、鳥インフル非常事態を宣言した。
米国では2022年にこの流行が始まって以来、約1億2300万羽の家禽が殺処分されている。