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米ミシガン州の教会で銃乱射事件、4人死亡、8人負傷、容疑者射殺

事件は早朝に発生。数百人が礼拝していた教会に銃撃犯のトラックが突っ込んだ。容疑者は参列者を銃撃した後、火を放った。
2025年9月28日/米ミシガン州グランドブラン、銃乱射放火事件が発生した末日聖徒イエス・キリスト教(通称モルモン教)の教会(AP通信)

ミシガン州グランドブランにある末日聖徒イエス・キリスト教(通称モルモン教)の教会で銃乱射事件が発生し、4人が死亡、8人が負傷した。警察が28日、明らかにした。

それによると、事件は早朝に発生。数百人が礼拝していた教会に銃撃犯のトラックが突っ込んだ。容疑者は参列者を銃撃した後、火を放った。

グランドブラン警察は声明で、「この銃撃と放火により少なくとも4人が死亡、8人が負傷した。犯人は駆けつけた警察官との銃撃戦の末、射殺された」と述べた。

連邦捜査局(FBI)が捜査を主導。この襲撃を「標的を定めた計画的な攻撃」と表現している。

容疑者の動機、使用した銃器は不明。事件を担当するFBIの特別捜査官は記者会見で、「トーマス・ジェイコブ・サンフォード(Thomas Jacob Sanford、40歳)容疑者は建物を燃やすためにガソリンを撒き散らした」と語った。

ミシガン州警察によると、この事件後、同地域内の他の場所(一部は教会)に爆破予告が入ったという。爆発物が見つかったという情報はない。

ABCニュースは関係者の話しとして、「銃撃により1人が現場で、もう1人が病院で死亡し、さらに2人がその後の火災で死亡した」と伝えている。

負傷した8人のうち1人が意識不明の重体とのこと。

モルモン教はキリスト教系の宗教で、1830年に米国のジョセフ・スミスによって創設された。スミスは天使モロナイから金の版を授かり、それを翻訳したものが「モルモン書」とされ、聖典の一つとされている。

聖書とともにモルモン書も神の言葉と認められており、独自の教義体系を持つ。例えば、神と人間は本質的に同じ存在であり、人は努力次第で神のようになれると教える。また、家族は永遠に続くという永遠の結びつきを重視している。戒律に厳しく、アルコール、タバコ、カフェイン入り飲料の摂取を禁じている。宣教師活動にも積極的で、若者を中心に世界中で布教を行っている。ユタ州に信者が多く、本部もソルトレイクシティにある。

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