◎サルは逃げ足が速く、武装した警察官を見ると木の上に駆け上がったり、家の屋根に飛び乗って毛づくろいし、地上で待機を余儀なくされる警察官を馬鹿にすることがある。
アカゲザルの親子(Getty Images)

サウスカロライナ州ビューフォート郡の研究所から脱走した43頭の霊長類が屈強な警察官の包囲網をかいくぐり、民家の屋根の上で休んだり、木の上で毛づくろいしている。

43頭のアカゲザルは7日、同郡イエマシーのアルファ・ジェネシス霊長類研究センターから脱獄した。

イエマシー警察は8日の声明で、「研究所から飛びだしたサルたちはまだ一匹も捕まっていない」と述べた。

サルは逃げ足が速く、武装した警察官を見ると木の上に駆け上がったり、家の屋根に飛び乗って毛づくろいし、地上で待機を余儀なくされる警察官を馬鹿にすることがある。

ボーフォート郡保安官事務所によると、アルファ・ジェネシス霊長類研究センターは同敷地周辺などに罠を設置したという。

イエマシー警察は声明の中で、「タフなサルたちは研究センターの近くで何度も目撃されている」と述べた。

それによると、サルたちはセンター内にいる動物に興味を示し、フェンス周辺をうろつく姿が何度も目撃されているという。「彼らは家に帰りたいのかもしれません...」

しかし、頭のいいサルたちは罠をかいくぐり、警察官をかわし、広大なイエマシーの山林で勝手気ままに遊びまわっているように見える。

サルを目撃したというイエマシーの住民はABCニュースの取材に対し、「サルのはずがない!と思ってよく見たら、サルでした」と語った。「あれは間違いなくサルでした」

別の住民はABCに、「サルが窓越しに室内をのぞき込んでいたので、ビックリした」と語った。

米国の一部の州ではアジアから持ち込まれたサルが勢力を拡大し、農作物を荒らすなど、社会問題になっている。

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