◎凍った池の上で立ち往生し、冷たい水の中に落ちてしまったのは盲目のオス猫「ティキ(Tiki)」。
米マサチューセッツ州の一般市民が凍った池に落ちた20歳の猫を救助した。現地メディアが19日に報じた。
凍った池の上で立ち往生し、冷たい水の中に落ちてしまったのは盲目のオス猫「ティキ(Tiki)」。何かのはずみで池に足を踏み入れてしまったようだ。
池の近くを通りかかったカップルは16日、凍った池の上で呆然と立ち尽くす白黒猫を発見。消防に通報した。
救出劇を目撃したという男性はABCニュースの取材に対し、「しばらく様子を見ていると、猫の足元の氷が割れてしまった」と語った。
この時、消防はまだ現場に到着しておらず、ティキを見ていた建設作業員2人が手漕ぎボートに飛び乗り、スコップで氷を割りながら前進。ティキのもとにたどり着き、冷たい水から引き上げた。
2人はタオルでティキの身体を拭き、毛布にくるんで陸地に戻った。
州動物管理センターは声明で、「ティキはガタガタ震え、ショックを受けながらも、2人の勇敢な男性に謝意を伝えたようだ」と述べた。
ティキは動物病院に搬送され、ストーブの前で暖かい飲み物を飲み、無事回復した。
目撃者によると、ティキはライバル猫に追いかけられて池に迷い込み、身動きが取れなくなったとみられる。
ティキの飼い主であるジョン・アーデン(John Arden)さんはABCの取材に対し、「この国もまだまだ捨てたものではないことが今回の救出劇で分かった」と語った。
それによると、ティキは元気で、何事もなかったかのように屋外をブラブラしているという。