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Googleマップ大幅アップグレード、人工知能を使った新機能も


新機能はまずスマートフォン向けアプリで提供され、今後数週間かけて利用可能地域が拡大する予定だ。
グーグルマップのイメージ(ABCニュース)

IT大手グーグルは12日、地図アプリ「Googleマップ」に人工知能(AI)を本格導入する大規模アップデートを発表した。新機能「Ask Maps」と3D表示による「Immersive Navigation(没入型ナビゲーション)」などを追加し、従来の検索型サービスから対話型のナビゲーションへと進化させる。今回の刷新は10年以上で最大規模の改良とされ、同社のAIモデル「Gemini」を中核に据えている。

「Ask Maps」はユーザーが自然な文章で質問できるAI機能だ。従来の地図検索は「店名」や「施設名」を入力する方式が中心だったが、新機能では「照明付きのテニスコート」「行列の少ないカフェ」など、具体的な条件を含む質問にも対応する。AIは口コミ、写真、ウェブ情報などを分析し、条件に合った場所を提案する仕組みである。

また、旅行計画の作成にも活用できる。例えばロードトリップを計画する際、途中で立ち寄る観光地や休憩地点を含めた詳細な行程を自動で提案することが可能となる。こうした提案はユーザーの検索履歴や好み、世界中の数億件に及ぶ場所データやレビューを基に個別最適化される。これにより、地図アプリが単なる経路検索ツールから「行き先を提案するアシスタント」へと役割を広げる。

ナビゲーション機能も大幅に強化された。新しい「Immersive Navigation」は3D表示を用いて実際の街並みに近い形でルートを示す。建物を半透明にして先の交差点を見やすくするなど、運転中でも次の曲がり角や周囲の状況を直感的に理解できるよう工夫されている。道路や地形、ランドマークなども立体的に表示され、利用者が現在地や進行方向を把握しやすくなる。

新機能はまずスマートフォン向けアプリで提供され、今後数週間かけて利用可能地域が拡大する予定だ。さらに、車載システムやApple CarPlayなどへの対応も計画されている。

世界で20億人以上が利用するGoogleマップにAIを組み込むことで、同社は地図サービスを「現実世界を理解し行動につなげるプラットフォーム」へ発展させる狙いだ。生成AIの普及が進む中、検索・ナビゲーション分野でもAIを軸とした競争が一段と激しくなりそうだ。

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