1歳男児をトラックに数時間放置、死亡 米ニューメキシコ州

両親は25日午前、親族に男児を預けたという。両親はその日のうちに親族に電話を入れ、親族は男児がいないことに気づいた。
2025年5月26日/米南西部ニューメキシコ州アルバカーキ、トラック内に取り残された男児が死亡した現場(ABCニュース)

南西部ニューメキシコ州アルバカーキで1歳の男児がトラックに数時間放置され死亡した。警察が26日、明らかにした。

それによると、両親は25日午前、親族に男児を預けたという。両親はその日のうちに親族に電話を入れ、親族は男児がいないことに気づいた。

アルバカーキ警察の担当官は記者会見で、「死因は調査中だが、暑さが一因であるとみられる」と語った。男児の身元は公表されていない。

警察は25日の午後5時過ぎ、親族の通報を受け現場に急行。親族と警察官が心肺蘇生を試みたものの、その場で死亡が確認された。

担当官は「男児がトラックに取り残された経緯や、車内の正確な温度は分からない」としたうえで、「関係者から話しを聞いている」と述べた。

逮捕者は出ていない。

警察によると、殺人課の刑事が親族だけでなく、男児の両親や近所の人たちからも話を聞いているという。

全米の非営利団体「KidsAndCars.org」によると、昨年全米で車内に置き去りされ亡くなった子供は30人近く確認されている。今年の死者は3人目である。

23年は29人の子供が車内に放置され死亡。KidsAndCars.orgによると、2018年の死者は過去最高の54人であった。

1990年以降、1100人以上の子供が車内に取り残され死亡。約9割が3歳以下となっている。

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