▽誘拐に関与した11人のうち何人かは、悪名高いベネズエラの刑務所ギャング「トレンデアラグア」のメンバーであることが確認された。
米コロラド州デンバー近郊の住宅地(AP通信)

コロラド州デンバー郊外で夫婦が誘拐され、暴行を受けた事件について、警察は20日、ベネズエラ系ギャングのメンバーを含む11人が関与したとみて捜査していると明らかにした。

それによると、11人のうち8人を逮捕し、残り3人は逃走中。

同州オーロラ警察の署長は記者会見で、「誘拐に関与した11人のうち何人かは、悪名高いベネズエラの刑務所ギャング”トレンデアラグア”のメンバーであることが確認された」と語った。

また署長は11人のうち1人の男が今年8月に発生した銃撃事件で指名手配されている容疑者であり、デンバーの誘拐事件に関与したとして身柄を拘束したと明らかにした。

デンバーの誘拐事件は今週発生。夫婦が誘拐され、空きアパートで暴行を受けた。夫は鋭利な刃物で刺され、重傷を負った。容疑者たちは女性の携帯電話を壊したという。

この女性は先月、自宅近くの公園で2人の女が言い争っている様子を撮影し、その動画をSNSに投稿。11人はこの動画を消去するために夫婦を誘拐したとされる。

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。ベネズエラ当局は昨年、この組織を解体したと発表していたが、幹部の行方は分かっていない。

米政府は7月、トレンデアラグアを制裁リストに追加した。

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